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アメリカでは7割がパンデミック前のメイクアップルーチンを復活

グローバル情報会社NPDグループは、21日、アメリカでマスク着用が解除され、より多くの人が職場に復帰した状況下、女性は以前の化粧をする習慣に戻ってきているという調査結果を発表した。化粧をするアメリカ人女性の約70%が以前のルーチンに戻ったか、昨年よりも時間をかけて化粧をしているようだ。

同社の「2022年メイクアップ態度と使用状況レポート」の調査結果によれば、女性が社会生活に戻るにつれて、いくつかのメイクアップ製品の使用が増加していることが明らかになった。マスカラは全体的に最も使用されているメイクアップ製品であり、ファンデーション、アイシャドウ、アイライナー、リップスティックがそれに続いている。

プレステージ化粧品のカテゴリーをみると、2022年1月から5月の売上高は昨年の同期と比較して22%増加している。 NPDの小売追跡サービスのデータによると、化粧品の売上増加はスキンケアの2倍以上で、フレグランスより上回った。

意識調査では、アメリカ人女性は、主に身だしなみを向上させるために化粧をしていると報告されている。ただ、Z世代とミレニアル世代の女性は、主に自信を高めるために化粧をしている結果も明らかにされている。世代を超えて、女性のほぼ30%は、化粧をすることで幸福感を得ると回答している。NPDの美容業界アドバイザーのLarissa Jensen氏は、「パンデミックにより、ウェルネスの定義が変わり、身体的なものを超えて、メンタルヘルスとウェルビーイングに関するものになりました。メイクアップ製品は、見栄えが良く、自分自身について気分が良くなるという感情的なニーズを満たします」と述べている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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