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英ユニリーバ2022年上半期の売上高は値上げにより8.1%増加

英ユニリーバは、26日、2022年上半期の業績を発表した。売上高は価格による9.8%増に数量1.6%減少で、前年同期比8.1%増加した。営業利益率は前年同期比17.0%の増加を記録した。

インフレによる年間の純材料は約46億ユーロと高いままであり、下半期の予測は約26億ユーロとほぼ変わらないと予測。現在、基礎となる売上高の伸びは、価格に牽引され、数量にさらに圧力がかかると予測されているが、通年の売上高の成長率は予想範囲4.5%〜6.5%を上回る見通し。上半期にブランド投資とマーケティング投資を増やしたが、下半期は再びマーケティングへの投資、研究開発、設備投資を積極的に実施する。通年の営業利益率の成長予想は16%。

ビューティー&パーソナルケアの売上高は価格上昇による9.0%増加と販売数の1.3%マイナス成長の結果、前年同期比7.5%増加した。大幅な値上げはほとんどのカテゴリーで発生し、特にラテンアメリカ、南アジア、トルコで顕著だった。デオドラント製品は、強力なイノベーションとプレミアム化が奏功して2桁の成長を遂げた。スキンケアは、一桁台前半の成長を維持した。インド市場でポンズ製品は力強い成長を記録したが、中国市場では低迷のままだった。スキンケアのクレンザーは、特にヨーロッパと南アジアの価格設定の影響を受けて、1桁台半ば減少した。ヘアケアは、インドと北米に牽引されて1桁台半ば成長したが、北アジアとヨーロッパでは減少した。プレステージ化粧品部門は2桁の成長を継続した。特にTatchaは英国市場での発売に成功し、中国のプレミアムチャネルで急速に拡大した。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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