創薬ベンチャーのそ―せいグル―プは、慢性閉塞性肺疾患の治療薬として英ベクチュラ社と共同開発した慢性閉塞性肺症患治療薬「シ―プリ」（商品名）の独占開発・販売権を供与しているノバルティス社（スイス）が「ウルティブロ」の商品名で国内販売(今年11月） に踏み切ったことを明らかにした。

ウィウルティブロは、シーブリとオンブレス吸入用カプセル「オンブレス」（長時間作用性β2 刺激剤）の特徴を合わせ持つ配合剤（吸入用カプセル）で、気道閉塞性障害などの症状を緩解する気管支拡張剤。ノバルティス社が販売することで、慢性閉塞性肺疾患の治療薬として中核商品に躍り出る公算が強い。

そ―せいグル―プは、独占開発・販売権に基づいてウルティブロの全世界の売上に対する一定率のロイヤリティを受領し2014年3月期の業績に計上する。同社では「ロイヤリティの金額、業績計上は明らかにできない」としている。

ウルティブロは、今年9月に日本と欧州で製造・販売が承認され、すでにドイツとオランダで販売されている。ノバルティス社は、米国市場でもウルティブロを販売する考えで2014年の下期（7月～12月）に承認申請する見込み。