リーブ21、抗がん剤脱毛予防装置を乳癌学会等で展示

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2015.11.30

編集部

頭皮冷却装置株式会社髪クリニック リーブ21は、抗がん剤投与に伴う脱毛を防止する頭皮冷却装置の試作機(写真)を開発し、11月28日に大阪・国際会議場で開催した「第13回日本乳がん学会近畿地方会」に出品・展示した。続いて12月5日に埼玉・大宮ソニックシティで開催される「第12回日本乳癌学会関東地方会」でも試作機を初めて出品・展示し普及・啓発を図る。

現在、開発中の頭皮冷却装置「セルガード」(商品名)は、抗がん剤の投与時(投与の前後を含む)に冷却ユニットと連動したキャップを被り、毛細血管を収縮させて血流を制限し、頭皮の毛根細胞の代謝を抑える医療機器。特徴は、抗がん剤が不必要な箇所(頭皮の毛根細胞)へ循環することを防ぎ、化学療法による脱毛を予防・軽減できる。また、日本人女性の頭部形状を三次元計測し、日本人女性の頭にフィットするキャップを製作するなど、海外製品との差別化を図っている。すでに、治験用の試作機を開発したことから乳癌学会で普及・啓発を図る一方、現在、国内病院で臨床試験とエビデンス取得に取り組んでいる。

同社は「今年度中に小型・静音化を図って実機を開発し、2015年度に医療機器の承認申請を行い、2016年度にも市場投入する方針」としている。

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