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片頭痛の原因は食物アレルギー?

頭痛や片頭痛の原因となる食品に関する研究報告が10月4日、「The Journal of Head an Face Pain」オンライン版に掲載された。

頭痛の原因についてはさまざまな説があるが、最近注目されているのは食物アレルギーである。これは、ある特定の食品によって頭痛または片頭痛が引き起こされるもので、乳製品、たまご、小麦、オレンジ、玉ねぎなど個人の体質によってさまざまな食品が頭痛の引き金とされている。

今回、アメリカのシンシナティ大学医学部内科学部Vincent T. Martin医師らは、既存の頭痛と除去食に関する研究論文のレビューを実施した。Martin氏らはこの論文を第1報としており、続報がある模様。論文検索のキーワードは「グルタミン酸ナトリウム」、「カフェイン」、「アスパルテーム」「スクラロース」、「ヒスタミン不耐症症候群」、「チラミン」、「アルコール」、「チョコレート」、「亜硝酸塩」 「IgG除去食」、「グルテン」。さらに「頭痛」と「片頭痛」で検索し、相互参照した。

その結果、複数の論文によって「カフェイン」が最も強力な頭痛の引き金であることが示された。「アスパルテーム」を頭痛の引き金とする論文は2本、そうでないとする論文は2本あった。観察研究の論文では、「グルテン」、「ヒスタミン含有食品」だけではなく、「アルコール」が頭痛の原因となる可能性も示唆していた。無作為化試験の3本の論文のうち2本で「IgG除去食」が頭痛および片頭痛の頻度を大幅に減少させたと報告していた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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