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資生堂、こんにゃく由来成分に美容効果があることを解明

株式会社資生堂(東京都中央区)は、2004年から研究を重ねてきた蒟蒻(こんにゃく)芋に含まれる「蒟蒻由来グルコシルセラミド」に、全身の肌のうるおいを守るバリア機能を改善する美容効果があることを解明した。

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蒟蒻由来グルコシルセラミドの肌のバリア機能への効果を解明にするために、顔や体の乾燥が気になる成人男女を対象に、蒟蒻由来グルコシルセラミド1800μg(市販の蒟蒻板9枚分に相当)を摂取するグループと摂取しないグループに分けて肌への影響を測定した。

3カ月間毎日摂取したグループでは、全身(頬・背中・ひじ・足の甲)の肌の水分蒸散量が著しく減少したほか、被験者自身に肌の自覚症状を尋ねるアンケートでは、「肌のすべすべ感」「洗顔後のツッパリ感」の項目が継続摂取により改善する傾向にあり、肌への実効感も高まっていることがわかった。

蒟蒻由来グルコシルセラミドを摂取すると、消化管や体内で代謝されてスフィンゴイド塩基となり、皮膚に到達する。

また、スフィンゴイド塩基が下記の機能を有することを見出した。
(1)角層細胞のコーニファイドエンベロープ(CE)の形成を促進する
(角層細胞ひとつひとつを包み保湿機能を担う膜)
(2)角層の細胞の隙間を満たす細胞間脂質をバランスよく増やす
(3)表皮の細胞同士の結合を高め、肌の内側の水分を逃がしにくくする

これらのメカニズムによって、蒟蒻由来グルコシルセラミドが肌のバリア機能を改善したと考えられた。

この知見をもとに、同社では、美しく健やかな肌をサポートする美容健康食品の開発を進めていく予定だ。

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