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アメリカの年末商戦での化粧品ギフトの見通し

2015年冬のギフトシーズンの最終章をむかえ、アメリカのプレステージ化粧品ブランドの売上は堅調な見通しのようだ。グローバル情報会社NPDグループがこのほど発表したデータによると、2015年1月〜9月までのプレステージ化粧品全体の売上高は2014年同期より8%増加した。さらに同社の“ホリデーシーズン意向調査2015”によると、より多くの消費者は今年の年末商戦に昨年より美容製品を購入する計画という楽観的な予測になっている。同社の部門別予測のハイライトは以下の通り。

香水:化粧品製品の中で人気ギフトは香水および関連製品。今年の傾向としてフレグランスの小物を集めたような“ギフトセット”の商品化が過去ほど顕著でなくなっており、香水ボトルを単体として売り出す商戦が優先のようだ。

メイクアップ:カラーコスメ部門は昨年同期比13%の売上増加を記録。輪郭を強調させる“カウンターリング(シェーディング)”やストロボのような輝きを与える“ストロボメイク”が主流になってきており、この領域の売上の伸びが期待される。消費者は優先順位をもって、目、口など強調したい部分への投資を惜しまないだろうと予測。

スキンケア:セグメントとしてはまだ小さいがフェイシャルマスク、美容オイル、リップトリートメント製品の市場は二桁成長している。同社の「レディース・フェイシャルスキンケア消費者レポート2015」から、このようなスキンケアのニッチ市場の売上が今年の年末商戦で目立つだろうと予測している。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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