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【21】銀座・トマト③ ~自社で開発した化粧品や強みを押し出してOEM、PB強化~

銀座トマト「オリジナル化粧品」銀座・トマトは、原料メーカーとして企画開発から販売まで行う一方で、オリジナル化粧品(写真)などを商品化してOEM(受託製造)、PB(自主企画商品)などの受託事業に本腰を入れている。
同社がこれまで開発したオリジナル化粧品は、バラプラセンタを配合したローションやエッセンス、フェイスパウダー、クレンジングオイルなど約20品目にのぼる。
いずれも自社開発の原料を使って化粧品を開発することで、OEM、PBの技術力や開発力を対外的に訴求し、受注拡大に繋げる狙い。
ユーザーとの間で行うOEM生産とPB開発の流れは
①ヒアリング、打ち合わせ
②商品設計等の企画・提案
③商品設計に準拠した試作・改良
④製品化決定の試作品試験と規格決定・品質管理
⑤薬事申請
⑥製造  のプロセスを踏んで行う。

同社のOEM、PB事業の特徴は、原料開発から自社製品開発、容器やパッケージデザインまで全てトータルでサポートできる体制を整えている。また、同社には、各種化粧品、健康食品、健康ドリンクなど数多くの製品実績がある。
このため、ユーザーの要望や先行きの事業展開に応じて幅広い商品の企画開発を行うことができ、合わせて製造ノウハウの強みを生かしてオンリーワンの製品を小ロットから大ロットまで製造できる。

これまで同社がOEM、PB領域で化粧品メーカーから受注した案件(実績)について
①クリニック処方のドクターズコスメを作りたい
②サロン専用の施術後に使用するボディ、ハンド、ヒールケア用の化粧品を作りたい
③中味も容器もラベルもオリジナルの化粧品を作って販売したい
④サロン専用の施術用(ボディ)化粧品やオイルが欲しいなど、
同社に対する関心の高さを物語る。

ヘアケアメーカーからは
①顧客の髪質に合わせたシャンプー・トリートメントを作りたい
②既製品にない特徴のある業務用シャンプー・トリートメントを作りたい
③ヘッドスパ用のアイテムを作りたい  などの相談が多い。

同社では「引き続き小ロットでのOEM生産にもフレキシブルに対応して行く。また、PBは、卸などの中間マージンがなくなることで、消費者に安価に提供することができることや販売店の売り上げアップにもつながる。当社の原料、商品開発力とOEM、PBの特徴を打ち出しながら、引き続き受注拡大に繋げて行きたい」としている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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加藤勇

顧問記者/ジャーナリスト

元日刊工業新聞編集局部長。欧州、米国特派員を含め記者歴通算45年。ベンチャー、中小・金融政策専門経済ジャーナリスト。「レバレッジ金融至上主義の崩壊」など著述多数。本誌では主に、経済部門、企業取材を担当。

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