概要
日本をはじめ、中国やインドなど、広い地 域に自生するハスは、種子部は滋養強壮、葉は肥満の改善、花部は皮膚病の改善、鎮静など、そして実(レンコン)は食用にと、さまざまな部位が目的別に使用されてきた。近年、蓮の花から抽出されるエキスには、アルブチンの10倍もの高い美白効果のほか、高い抗酸化・抗炎症効果があるとされ、インドのアーユルヴェーダでも古くから使用されている。近年はその美白・保湿効果への期待の高まりから、さまざまな化粧品に使用されるなど、注目が集まっている。
美容へのアプローチ
近年の研究の結果、ハス花の主アルカロイド成分の美白効果は、アルブチンの10倍以上にのぼることが判明、さらにメラニン生成酵素「チロシナーゼ」の産生も抑制するとされている。そのため、ハスの花エキスには、紫外線から肌を守るだけでなく、メラニンの生成を抑え、さらにできてしまったメラニンの淡色効果があると期待されている。また抗酸化力・保湿力の高さから、エイジングケアアイテムにも多用されており、しっとりと透明感のある“エイジレススキン”へ導く成分としての期待もさらに高まっている。