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⑤コスモス薬品、PB化粧品1品目あたりの販売数量を高める

株式会社コスモス薬品(福岡県福岡市)は、地域の生活をより便利で豊かにすることを経営理念に掲げてドラッグストア事業を営んでいる。特に、コンビニエンス、 ディスカウント等の「小商圏型メガドラッグストア」という国内で初のビジネスモデルを構築した。商圏人口1万人に1店という集中出店を目指し、その地域で圧倒的な存在感を示すことで、消費者の立場に立った品揃えと低価格化を実現した。

同社の小商圏での店舗展開は、医薬品・化粧品に加えて日用雑貨、食品など日常の暮らしに直結した「小商圏型メガドラッグストア」展開に特徴がみられる。現在のドラッグストア店舗数は、九州を中心に827店舗(2017年5月末現在)を数える。

同社の2017年5月期の総売上高は、5027億3200万円。このうち、PB化粧品とメーカ―ブランド化粧品を合わせた化粧品売上高は、522億9100万円にのぼる。総売上高に占める化粧品の売上構成比率は10.4%となっている。

現在、市場に投入しているPB化粧品は、コーセーと共同開発した「アンテリージェ」(2009年販売)及び資生堂と共同開発した「スキンクリエーター プリナ」(写真=2016年販売)がある。

アンテリージェは「肌へのマイナスをオフ。キレイをオン」とすることをコンセプトに、肌の老化3大要因「光老化」「酸化」「糖化」にアプローチし、キレイ肌の3大要素(うるおいのある肌・ハリツヤのある肌・透明感のある肌)を高めるスキンケアシリーズ。現在のアイテム数は、14品目にのぼる。

スキンクリエーター プリナは、保湿しながら自らうるおいを育む肌へ導く中価格帯のスキンケアシリーズ。現在7品目あり、バリア機能と保湿機能が整った良好な角層に育てることで、トラブル知らずの肌に導く。

今後のPB化粧品の強化策として同社は「いたずらに品目を増やすことは考えていない。PB化粧品1品目あたりの販売数量を高めることに全力投球する。そのための接客強化を柱とした従業員教育に力を入れている」としている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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加藤勇

顧問記者/ジャーナリスト

元日刊工業新聞編集局部長。欧州、米国特派員を含め記者歴通算45年。ベンチャー、中小・金融政策専門経済ジャーナリスト。「レバレッジ金融至上主義の崩壊」など著述多数。本誌では主に、経済部門、企業取材を担当。

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