世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

小さめレギュラーサイズは肥満対策となるのか?

世界的な問題となっている「肥満」の新しい対策として、販売されている食品の大きさに規制をかけようというアイデアが12月2日、「BMJ」オンライン版に掲載された。

1993年と現在の加工食品のサイズを比較した調査によると、キドニーパイの大きさは160gから240gへ50%も大きくなりカロリーも425kcalから640kcalへと増加した。同様に食パン1切れでは11%の増加、冷凍のチキンカレー(ライス込み)では52%増加していた。年々大きくなる加工食品のサイズを小さく、可食部分を減らすことで、肥満問題の解決につなげるというこのアイデア。英国ケンブリッジ大学でBehaviour and Health Research Unitの教授を務めるTheresa Marteau氏らの提案によるものである。

サイズが大きいことは現在の、競争の激しい食品産業にとっては確立された販売手法であることから、その変更には積極的な介入が必要。具体的な介入には、食品そのもののサイズ縮小はもちろん、食品包装材の縮小、広告で使用される部分の縮小への規制など、公共政策、産業界、政治家からの支援が必要ともしている。個人の努力で食べる量が変えられないのなら、量の方を変えてしまおうという手法のようだ。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP