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米P&G、インディ系スキンケアブランドFAB買収?

米日用品最大手のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)はインディー系のスキンケア会社の買収を強化しているようだ。

米ファッション誌「WWD」、「Fashion Network」、美容業界紙「Cosmetic Design」などは、P&Gはスキンケアブランド First Aid Beauty(FAB)を2億5000万ドルで買収するとこのほど、報じた。

FABは、『ファーストエイド(応急処置)ビューティ』の名前通り、ほとんどの家庭に救急箱があることに由来して2009年にリリ・ゴードン氏によって起業された。安全な成分を使用した 敏感肌用を中心にしたスキンケア製品を開発 。ミレニアル世代の消費者から指示を得て、公式サイトでのeコマースのほか、セフォラ、ULTAなどの化粧品小売専門チェーン店で取り扱われている。買収手続き完了後もリリ・ゴードン氏は、FABの最高経営責任者(CEO)を続投して経営に参加するとみられる。

業界紙の一部は「この買収は両社に相互利益をもたらす」などと報じている。 P&Gは2016年、コティに40を超えるビューティブランドを売却しており、美容市場での信頼感を取り戻すのに貢献し、FABはP&Gの支援を受けてブローバル市場へのビジネス展開の可能性が拡大する、などと分析している。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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