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世界の家庭用美容機器市場—カスタマイズするアプリが重要

グローバル市場で家庭用美容機器の販売が順調に推移している中、特にアジア市場でのホームエステの人気が急増しているようだ。市場調査会社クライングループがこのほどリリースしたレポート「Beauty Devices: Global Market Analysis and Opportunities」によると、2017年のアジア地域での家庭用美容機器の売上高は前年よりほぼ25%増加したという。アメリカはマイナス成長から回復し、欧州地域での成長はやや減速した。

市場の最新動向として、美容機器が何を提供できるかだけでなく、どのように治療をカスタマイズできるかが重要になってきているという。モバイルアプリの応用が進んでおり、利用者がアプリを使ってより個人的なトリートメントが受けられるデバイスに人気が高くなっている。アプリは、コーチング、自己診断、テクニカルサポートなど消費者を支える利点が多いと分析。

美容機器の用途別分析では、顔のクレンジングが最も関心度が高いデバイスになっている。2017年クレンジングの売上高は14%以上の売上増加を記録した。アジア市場では中国での躍進的な売上増加を記録しており韓国も順調に成長している。ただ、日本での2017年の売上は減少した。

ニキビ排除/予防機器はヨーロッパ、アメリカ市場で人気が高まっており2017年には2桁成長を見せた。

脱毛(除毛)分野はヨーロッパの家庭用美容機器市場で最大のスキンケア懸念であり、市場シェアの約40%を占めたが、市場飽和により売上は減速ぎみにある。 これに対して中国では急騰しており、中国市場での脱毛機器の2017年の売上高は3桁成長を記録したという。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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