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教育と所得レベルの低下が肥満のリスクを増加させる?

アメリカの医療機構カイザーパーマネンテの研究機関は、教育と所得レベルの低い地域に住んでいる10代の若者の間で過体重または肥満になるリスクが増加しているという調査結果をこのほど発表した。

同医療機構はカイザーパーマネンテのメンバーの中から2008年、南カリフォルニアに住む18歳の22,823人の電子健康記録を性別、人種/民族、教育、所得のレベルに分けて分析した。2008年から4年間にわたり健康状態の追跡調査を続けた。

4年後の体重の変動をみると、正常体重だった人でも低学歴の人の23%は4年後に過体重になっていることが分かった。また低所得地域に住む人の2%が肥満になっている結果がでた。

性別にみると女性は男性に比べて1.7倍、過体重/肥満になるリスクが高く、黒人は白人より1.3倍リスクが高くなる。アジアおよび太平洋諸島のバックグランドの人はさらにリスクが高く、白人に比べてほぼ3倍も危険度が増すという。この研究を実施したデボラ・ローム・ヤング博士は、「 現在、 健康的な体重のティーンエイジャーでも多様な社会経済的要因で短期間に過体重または肥満になるリスクがあることを示唆している」などとコメントしている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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