世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

アジアで販売される美容製品の3割がリラクゼーション目的

グローバル市場調査会社ミンテルは、このほど開催された国際見本市 in-cosmetics Asia(2018年10月30日〜11月1日)で、アジア太平洋地域においてストレス解消やリラクゼーション関連の美容・パーソナルケアの開発が活発になっているという最新の調査結果を発表した。ミンテルの新製品リリースのデータ調査によると、2018年1月〜9月に同地域でリリースされた美容およびパーソナルケア製品の33%はストレス解消やリラクゼーションの製品だった。

急速に都市化が進むアジア地域で、消費者は身体的、精神的の両面で疲れを感じている。 現代人は日々の生活習慣が皮膚にどのような影響を与えるかを知っており、美容やパーソナル製品を使用することで肌の再生を心がけると同時に感情的な幸福感を得ようとする傾向がみられるという。

2018年の同社の調査では、都市部の中国人消費者(20-49歳)の30%が職場環境でのストレスを懸念していた。2013年の調査では25%だったので、この5年間で懸念する中国人が増加した。都市部に住むインドネシア人(60%)、タイ人(59%)は健康を考えて今後、ストレスレベルを減らすように計画しているという。

アジアの消費者の間で、規則正しい生活習慣は良好な肌の状態を維持するのに重要な役割を果たしているという認識が広まっている。 都市部の中国人女性の半数(49%)は、十分な睡眠を取ることがスキンケアの最も重要なポイントであると同意しており、タイの女性の半数(49%)は、ライフスタイル(例えば、睡眠の量、ストレスレベルなど)が肌のコンディションを左右する重要な決め手になると考えている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP