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韓国で美容ミニマリストの傾向

韓国では、若い世代の消費者がミニマリストのライフスタイルを優先して、過度な物質を切り捨てていく傾向が増加しているようだ。一度に多くの商品を購入するのではなく、「小さくて持ち運びが簡単で使いやすい製品を手頃な価格で購入する」、という消費動向が出ているという。グローバル市場調査会社のミンテルは公式サイトのブログ(4月3日付)でこのような動向を発表した。同社シニアビューティー&パーソナルケアアナリストのHwa Jun Lee氏は、美容分野でも、この傾向は出ており、スキンケアで手順を省略する“スキップケア” が注目されている。

スキップケアは韓国の一般的な美容ルーチンに反発する手順だが、ビューティーミニマリストである韓国の消費者は、複雑なスキンケアのルーチンは肌の健康には良くないと考え始めているという。このような消費者層をターゲットに、化粧品メーカーはスキンケアルーチンの簡素化からオールインワンの美容製品の開発、よりシンプルで小型の包装形態などさまざまな方法で対応している。

一例として、 Laneige(ラネージュ)ブランドは、クリームスキンリファイナーをリリースした。従来の保湿クリーム『Cream Blending Technology™』を応用して高保湿性のトナーを商品開発してミニマリストにアピールしたという。 スキンケアの習慣を最小限に抑えるルーチンを新しく消費者に教育するブランドとしてDr. Jart(ドクタージャルト)などが台頭してきている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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