世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

イギリス市場でデオドラントの売上が低迷

イギリスのパーソナルケア市場でデオドラント/制汗剤 の売上が低迷しているようだ。 グローバル市場調査会社ミンテルが19日リリースした調査結果によると、すでに減少傾向にあったデオドラントの市場は新型コロナウイルス感染症の発生により、市場の下降軌道が悪化し、2020年の売上高は前年比7%減の3億6900万ポンドだった。2021年の同市場の売上高はさらに5%ほど減少すると予測されている。

ミンテルの調査では昨年の新型コロナウイルス感染症発生以来、10人に3人(28%)がデオドラント/制汗剤の使用頻度を減らしているという。都市封鎖とソーシャルディスタンスがデオドラントの使用量の減少を引き起こしていると分析。Z世代(23歳以下)とミレニアル世代(24〜39歳)の消費者の間で最も劇的に低下しており、Z世代の半分弱(45%)とミレニアル世代の40%は使用頻度を減らしている。

消費者動向の追跡調査では、デオドラントに使用されている化学物質を懸念する意見が増加していることが明らかになった。デオドラントをまったく使用しない女性の20%は、化学物質は健康に悪いという懸念からだった。デオドラント利用者の3分の1以上(35%)は天然成分を配合したデオドラントの購入に関心があり、34%がプラスチック最小限/フリーパッケージのデオドラントに関心を示している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP