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アデランス、大分大と抗がん剤治療の脱毛予防を共同研究

アデランスと大分大学は11月18日、抗がん剤治療の副作用“脱毛予防〟を目的とした共同研究を開始した。還元性・抗酸化化合物の「αリポ酸誘導体」を用いた抗がん剤脱毛予防の研究に共同で取り組み、脱毛予防剤の製品化に繋げる。

アデランスは、2002年から、抗がん剤治療などを受ける患者を対象に脱毛ケアなどについて相談する理美容室を病院内に開設。以来、現在まで17理美容室を開設している。

そうした中、大分大医学部が新規抗酸化剤「αリポ酸誘導体」の生体内エネルギー代謝やタンパク質の酸化還元状態を変化させてタンパク質の活性を制御する「レドックス制御」への関与、抗酸化作用、抗がん剤誘発脱毛に対する抑制効果などを動物モデル(基礎実験)で明らかにしたことから提携合意に至ったもの。

現在、抗がん剤は、皮膚を炎症させる物質が出て毛根がダメージを受けやすい指摘があり多くのがん患者が脱毛で悩んでいる。化粧品の配合材などに使われている「αリポ酸誘導体」は、大分大で、抗炎症作用を抑制する作用があることが動物実験で確認されていることから、脱毛の解明や製品化に道筋をつければ将来、患者にとって朗報となる。

同社は、毛髪と頭皮の研究について2006年に阪大大学院医学系研究科に寄附講座を開設し、薄毛の解決策の研究を開始。また、2012年から東大大学院医学系研究科と頭髪に関する新たな科学分野「スカルプケアサイエンス」(科学的エビデンスに基づく頭皮のケア)の共同研究を行なっている。しかし、同社は、一連の研究開発費について一切公表していない。

同社の2014年2月期連結業績は、売上高645億円(前期比26.2%増)、営業利益41億円(前期比15.2%増)、当期純利益36億円(前期比9.1%増)を見込む。

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