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米ビューティ試供品販売のBirchbox、NYソーホー地区に初出店

アメリカでビューティ製品の試供品の郵送サービスを展開している Birchboxは3月23日、ニューヨーク州マンハッタンに初出店すると発表した。同社は2010年よりオンラインショッピングに特化した契約料式のサービスを展開しており、今回のウェブサイトから店舗展開への動きが業界で話題になっている。

同社が出店を計画しているのは、マンハッタンのソーホー地区で今年の5月下旬頃、開店の予定とニューヨークタイムズ紙のウェブ版は伝えている。開店時には150種類を超えるブランドから2,000点近い試供品を取り揃える計画という。現在、オンラインサービスでの女性用“Birchbox”の契約料は毎月10ドルで男性用は毎月20ドル。新しい店舗では顧客は合計15ドルになるように自分のお気に入りの試供品をボックスに詰め込んで購入することが出来るという。

試供品コーナーのみならずメイクアップ、スキンケアに関連する講習会やヘアスタイルのサービスなどを提供するフロアも企画している。同社共同創設者の一人カティア・ビーチャム氏は、今回の初出店について「収益性を追求するのではなく、将来的な可能性に焦点を当てている」と話している。

コンサルティング会社プライスウォーターハウスクーパースが最近発表した研究によると、消費者は単独のチャネルを好むのではなく、ブランドと密接に関わった関係を欲しがっているという。例えば、インストアでの実体験、ウェブサイトでの広域な購買能力、モバイルアプリの便利性など、どのチャネルも消費者にとって重要なサービスなのであろう。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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