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縮毛矯正後の急性腎障害発症例

縮毛矯正剤使用後に生じた急性腎障害症例のイスラエルからの報告が1月4日、「American Journal of Kidney Diseases」オンラインに掲載された。

現在、ケラチンベースの縮毛矯正剤が主流となっている。イスラエルでは、これらの製品のほとんどに局所的な使用であれば安全と考えられているグリコール酸誘導体が含まれている。今回の研究では、2019-22年に縮毛矯正剤使用後に重度の急性腎障害を発症した26人(年齢中央値28.5歳)の患者を対象に症例集積による調査を実施した。

その結果、受診時に見られた最も一般的な症状は悪心、嘔吐、および腹痛だった。頭皮の皮疹は10人(38%)で認められた。2人で繰り返しの縮毛矯正後に急性腎障害が再発した。7人が腎生検を受け、6人で尿細管内シュウ酸カルシウムの沈着、1人で尿細管細胞での微小石灰化が見られた。実施された生検のすべてで急性尿細管障害の徴候を認め、4人で間質浸潤を認めた。3人には一時的な透析が実施された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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