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胃バルーンシステムの非外科的減量法が米国で初承認

米国食品医薬品局(FDA)は7月28日、肥満治療として胃の中に生理食塩水の入ったシリコン性バルーンを挿入する非外科的減量法を初めて承認した。

ucm456139開発したのは、 ReShape Medical社(カリフォルニア州)で、同社のシステム ReShape Medical®は、食事や運動療法で体重を減らす事ができなかった BMI(体格指数)30-40の成人で 糖尿病、高血圧、高コレステロールなどの慢性疾患を持つ患者が対象となる。

患者は口から内視鏡を使って接続された2つの小さなバルーンを胃の中に挿入される。これらのバルーンに生理食塩水と青色染料(メチレンブルー)を入れて膨らませ所定の位置に配置させる。 ReShape Medical社では、食事方法などを含むコーチングやカウンセリングを定期的に行なって患者の減量を6ヶ月間サポートする。6ヶ月後には、内視鏡を使ってバルーンシステムのデバイスはすべて除去される。万が一、バルーンが破損した場合には青色色素が尿として排出されて検知可能になる。

胃バルーンシステムは、欧州連合(EU)で2011年12月以来、利用が許可されている。 ReShape Medical社の臨床研究レポートによれば、 ReShape Medical®の減量法を利用した患者は過重体重の47%を平均的に減らすことに成功しており、これは食事と運動の減量方法に比べて2〜3倍の成果になるという。さらに、1年後の追跡調査では患者は減量体重の98%を維持していると報告されている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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