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アジアでの成功はローカリゼーションを忘れるな!

アメリカはもはや eコマース(電子商取引)の最大市場ではないようだ。米シンクタンクのL2(ニューヨーク州)の調査によると中国の小売売上高の15.9%は eコマースによるもので、この比率は米国と比較すると倍以上に相当するという。米小売大手のウォルマートが、先程、中国で eコマースで急成長している Yihaodian(中国語では1号店)を完全買収したことも理解できる。

グローバルブランドが成長するアジア市場で成功するには、地域性をより尊重させてローカライズされたコンテンツを作成することがデジタルマーケットで重要だとL2の公式ブログ(7月24日付け)で力説している。

例えば、韓国市場を考察するとアメリカのグローバルブランドのわずか15%がプロモーションビデオなどを韓国語で製作しており、9%は韓国語のサブタイトルを付けているにすぎないという。

Screen Shot 2015-08-01 at 10.19.32さらに 富裕層が拡大するアジア諸国で、ロイヤルティプログラムを有効に活用するのも重要なマーケティング戦略になる。グローバルブランドで韓国市場においてロイヤルティプログラムを提供しているのは約3分の1で、中国市場では26%、日本では19%と少ない。一方、成功例として、エスティローダーが中国で提供しているロイヤルティプログラム、ロクシタンが日本で展開している顧客サービスなどを挙げている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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