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スチーマーで比較!家庭用製品と業務用製品の違いとは?(2)

サロンが使用する機器について関心を持つ顧客も

それでは、業務用製品メーカーとして、美容家電・ホームケア製品の普及をどう見ているのだろうか。吉田氏は、「ホームケア製品による普段のお手入れと、サロンによる施術はまったく別物であり、棲み分けができていると認識しています。あた、サロンで受けたトリートメントの効果を持続させるためにも、ホームケア製品を使用したお手入れは効果的ではないでしょうか」と吉田氏は言う。
サロンの施術に関しては、「お客様の肌状態を把握し、それに応じたメニューを提供できるのはプロならではの強み」と指摘する。顧客の状態に応じてスチーマーの角度や出力、タイミング、併用する化粧品を工夫することはプロの手によってしかできない。またサロンワークにおけるアレンジも可能だ。一例を挙げると、スチーマーは基本的にクレンジングとマッサージの際に使うものだが、酵素系のピーリングやパックを効率的に行うため、ピーリング液を塗布した後スチーマーを当てればより早く効率的なピーリングができる。さらに疲れている顧客にスチーマーを使うことでリラックス効果を高めることも可能だ。

DSC00668ただ、最近は顧客の意識の変化もみられるという。「“お客様から使用する機器について、その種類や役割を聞かれることが多くなった”というサロンの方の声があると、エステティック事業チームの報告もあります」と吉田氏。美容に関する高度な情報が簡単に手に入る現在。高機能なホームケア製品を使用する顧客のなかには、自分が受けるトリートメントについて詳しく知りたい、という人も増えてきていることが予想される。

こうした、顧客の美容意識への高まりを上手に捉え、効果的なホームケア方法やサロン活用術をアドバイスする役割もサロンは担っていく必要があるのではないだろうか。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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加藤勇

顧問記者/ジャーナリスト

元日刊工業新聞編集局部長。欧州、米国特派員を含め記者歴通算45年。ベンチャー、中小・金融政策専門経済ジャーナリスト。「レバレッジ金融至上主義の崩壊」など著述多数。本誌では主に、経済部門、企業取材を担当。

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