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高品質な生薬調達には世界最高水準の漢方製剤のリードが必要

IMG_7957日本漢方生薬製剤協会(東京都中央区、以下、日漢協)の新年祝賀会が15日、都内のホテルで開催され、会長の加藤照和氏は中国産の生薬価格指数がさらに上昇している現状を報告するとともに、「高品質な原料生薬を中国から継続的に調達し続けるためには国際基準をクリアし、世界最高水準の有効性・安全性・品質を誇る漢方・生薬製剤が常にリードしていく必要がある」と強調した。

日漢協は、原料生薬の安定確保の推進を最優先課題として、品質・量・価格において安定的な確保を目指している。中国産の生薬価格指数は、2006年度比で2倍強に上昇していたが、今回2014年度の調査で2.5倍近くに上昇。「引き続き厳しい年となりそう」(加藤氏)と危機感を示した。

昨年、中国商務省の直轄機関である中国医保商会が訪日したことに触れ、「当協会を通じて、中国の生薬輸出数量および単価データを過去7年間分、さらに今後毎年、継続提供する約束」(加藤氏)をとりつけたことを報告。また、厚生労働省の医政局経済課が漢方・生薬に関する対外窓口を担当することとなったことで、官民双方で日中伝統薬交流を行っていけるように、同協会が架け橋になるとした。

また、日本が加盟しているPIC/S(医薬品査定協定・医薬品査察協同スキーム)に中国も加盟を目指しており、生薬の段階から伝統薬の品質向上を強化する政策を打ち出している。「わが国の技術的優位性を確保することこそが、中国から頼られる存在となる」(加藤氏)ため、今後も高品質な原料生薬を調達し続けるために国際基準のクリアを挙げた。併せて「国家レベルで取り組む中国に対して、優位性を確保し続けるためには、業界だけの取り組みでは限界。産官学の強力な連携体制で臨むことが不可欠」(同氏)とし、会場の参加者に協力を呼びかけた。

新年祝賀会には来賓として、日本医師会長の横倉義武氏、 日本東洋医学会会長の佐藤弘氏、参議院議員の藤井基之氏、厚労省幹部など各界の関係者らが一堂に会した。

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