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イタリアBio-on 社、植物性100%バイオプラスティック開発

Screen Shot 2016-06-13 at 19.35.57ハンガリーのブタペストで2016年5月18-19日に開催された 「Future of Formulations in Cosmetics」で、イタリアのボローリャを拠点にバイオテクノロジーの研究開発を進めるベンチャー企業Bio-on 社は、新しく開発したPHA(ポリヒドロキシアルカノエート)バイオプラスチックの新製剤を紹介した。再生可能な100%植物源の廃棄物から生成されるプラスティックであり、さなざまな環境条件での100%生分解性を確立している。 欧米では化粧品などに含有されるマイクロビーズ(微小なプラスティック粒子)の海洋環境への汚染問題についての議論が最近、加熱している。

同社の公式サイトによると、世界初のバイオベースPHA プラスティックは2014年、米国農務省( USDA )に認可されており、特許も取得している。同社は化粧品分野への応用として“Minerv PHA Bio Cosmetics”を 設計し、化粧品やボディケアなどの 増粘剤や安定剤として利用が可能としている。 米国ではボディケア製品の石油系ポリマーの使用を禁止する法律(2015年のマイクロビーズフリーウォーターズ法)が2017年1月より適用されるので、米国市場でのマイクロビーズに代替する化粧品への応用が、今度期待されそうだ。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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