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仏ロレアル、キヌア殼抽出物で「サスティナブル賞」受賞

仏ロレアルは、この程、オーガニック製品の市場調査会社Organic Monitorから、持続可能な美容賞(sustainable ingredient)を受賞したことを12月9日、発表した。今回の受賞は、同社が持続可能プロジェクトの一環として開発した「キヌア殻抽出物」が認められたもの。

nightly-refining-micro-peel-concentrate_30ml_bottleキヌアはスーパーフードとして再認識されているが、キヌア殻(種子を保護する殻)は従来、農業食品産業では排出物として処分されていた。ロレアルの研究者が、この成分に剥離特性の有効性を見出し、スキンケアへ応用したという。現在、同社傘下のブランドであるキールズの夜用美容液マイクロピールコンセントレート(Nightly Refining Micro Peel Concentrate)に使用されている。

ロレアルは、キヌア殻抽出物の開発として、ボリビアの現地パートナーとの持続可能な調達プロジェクト開始しており、250家族のボリビアの栽培者が、持続可能な農業慣行の訓練を受け収入源となっているという。同社が掲げる「すべてのものを共有する」プログラム2020年を目標に引き続き持続可能なイノベーションを推進していく方針。

 

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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