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【7】美容漢方薬局SINSEIDO、リンパケアで漢方がより効きやすい身体作りを(下)

%e6%bc%a2%e6%96%b9%e8%96%ac美容漢方薬局SINSEIDOでは、従来の薬局にないオリジナルな処方で多くの効果実績を上げている。患者の体質・症状に合わせた合方のほか、服用量にも着目。「通常、1日分の6gを4.5g程度に抑え、朝と夕方あるいは昼と就寝前のどちらかのパターンで分けて飲んでもらう」(木村氏)という工夫も。患者には働いている女性が多いため、1日3回きちんと飲めないことが多々あるためだ。「薬だからといって四角四面に考えるのではなく、もっとリラックスした“ゆるい感じ”で続けてほしい」(同氏)とアドバイスする。

漢方薬のほか、抗糖化による美容効果を高めるため、独自に抗糖化ハーブも提供。お湯に溶かして飲むだけと簡便で、香りも十分楽しむことができる。

%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc漢方薬や抗糖化ハーブで内側からのケアを行う一方で、外側からのリンパケアをお勧めするセミナーも開催している。このリンパケアは木村氏が独自に開発したもので、筋肉と細胞間液に焦点を当てた「緩める」「育む」「慈しむ」の3ステップ健康法。硬直した筋肉や筋膜を素早く緩め、体内のリンパがサラサラと流れ、淀みのない身体へ促すエクササイズなので、日常の生活の中で取り組んでいくことができる。 短時間でも効果を十分体感でき、「リンパケアをすることで、より漢方が効きやすい身体を作れる」(木村氏)という。

現代においては、中国の古典医学書「傷寒論」などに記載されているような単純な寒さ、飢え、外傷による原因だけでは説明できない病いが増え続けている。中でも、スマホをはじめとする電子製品の急速な普及で「電磁波による身体への影響は大きい」(木村氏)と考えられる。さらに、昼夜逆転による生活習慣の乱れなどにより、自律神経にかかわる未病が増えている。そのため、処方する漢方薬も自ずと「精神を安定させるものがメインになってくる」(同氏)。

木村氏は、電磁波による自律神経のアンバランスを強く危惧しており、「携帯電話も体のそばに置かない」ことを心掛ける。また、料理に際しても、電子レンジよりもガスを使った従来の調理法を勧める。

とはいえ、現代社会で生きる上では、こうした環境からはどうしても逃れがたい。そこで、同店の漢方薬もこうした時代にマッチした処方や服用法などを提供しており、「毎日の生活に溶け込んだ漢方を提案できれば」(木村氏)と考えている。

今後は、同店で蓄積してきたデータを基に、既存の新成堂薬局にも漢方処方を展開したい考え。現在、多くの女性の間では、本人は身体が暖かいつもりでも、実は内臓が冷えているという“隠れ冷え”もみられ、冷え症対策には漢方がとても有効だとしている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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加藤勇

顧問記者/ジャーナリスト

元日刊工業新聞編集局部長。欧州、米国特派員を含め記者歴通算45年。ベンチャー、中小・金融政策専門経済ジャーナリスト。「レバレッジ金融至上主義の崩壊」など著述多数。本誌では主に、経済部門、企業取材を担当。

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