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ブルーベリーが高齢者の認知向上に有効?

米国ハイブッシュブルーベリー協議会(U.S. Highbush Blueberry Council)は、ブルーベリーが高齢者の認知レベルを向上させる働きがあるという研究結果を3月10日、発表した。この研究は、 米タフツ大学のThe USDA  Human Nutrition Research Center on Aging の研究グループにより検証され「European Journal of Nutrition」の3月号に掲載された。

今回の研究では、60歳〜70歳の健常男性13人、健常女性24人を対象に乾燥粉末のブルーベリー24グラム(新鮮なブルーベリー1カップ相当分)とプラセボ(偽造)粉末を毎日摂取してもらい、90日後に歩行、バランス、認知について調査した。

乾燥ブルーベリーを補充したグループは言語記憶能力を評価するために用いるカリフォルニア言語学習試験(CLVT)において、プラセボグループと比較して誤りの反復が少ないという有意な結果がでた。仕事を切り替える試行調査でもブルーベリーグループはプラセボグループよりエラーが少なかった。 歩行、バランスの運動調査ではブルーベリー、プラセボのいずれにおいても改善はみられなかった。

今回の調査結果について、“さらなる研究が必要”としながら、「簡単に摂取できる量のブルーベリーを食事に加えることは、高齢者のライフスタイルを向上させる可能性がある」などとタフツ大学高齢化米栄養化栄養研究所 のBarbara Shukitt-Hale博士はコメントしている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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