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2017年「Brand Finance Cosmetic 50」、世界一はジョンソン・エンド・ジョンソン、資生堂16位、ビオレ37位、コーセ40位

イギリスのブランド価値評価のコンサルティング会社Brand Financeは、 本年度、世界で最も価値のある化粧品ブランド50を年次報告書「 Cosmetic 50 2017 – The annual report on the world’s most valuable cosmetics brands」の中で発表した。世界一位を獲得したのは、米ジョンソン・エンド・ジョンソン社で、168億米ドルのブランド価値評価を得た。2位はジレット、3位はロレアルパリだった。日本の化粧品会社では資生堂が13位、ビオレが37位、コーセが40位とトップ50にランクインした。50ブランドの一覧はウェブサイトで公開している。2017年のランキングトップ10と評価価値は次ぎの通り。

2017年ランキング(評価USD百万ドル、前年比)
1.ジョンソン・エンド・ジョンソン (16,829、+11%)
2.ジレット(12,065、+68%)
3.ロレアルパリ(8,662、−11%)
4.パンテーン(8,261 、+72% )
5.ニベア(6,689 、+8%)
6.ニュートロジーナ(6,189 、+8%)
7.ヘッド・アンド・ショルダーズ(5,394 、+101%)
8.ガルニエ(5,062 、5%)
9.クリニーク(4,987 、-16%)
10.ダヴ (4,822 、+17%)

国別でブランドオーナー率をみると、米国が22ブランド、フランスが10ブランドと二大国のリードが続く。米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は、ジレット、パンテーン、オーレイ、 SK-II 、ヘッド・アンド・ショルダーズなど合計8ブランドがトップ50にランクインしており、同社のブランドは躍進的に成長している。特に男性用フケ防止シャンプーのヘッド・アンド・ショルダーズは、2017年最も成長している化粧品およびパーソナルケアブランドとして注目されているという。韓国ブランドも急成長しており、Sulwhasoo(雪花秀/ソルファス)、Innisfree (イニスフリー) 、Laneíge (ラネージュ)、 Hera (ヘラ)と4つのブランドがトップ50にランクインした。日本に迫る勢いで総合価値評価を上げている。国別のランキングは次ぎの通り。

国別総ブランド価値ランキング(USD百万ドル、占有率)
1.米国 (86,111、55%)
2.フランス(31,523、20%)
3.イギリス(13,699、9%)
4.ドイツ(10,472、7%)
5.日本(5,833、4%)
6.韓国(5,115、3%)
7.ブラジル(1,544、1%)
8.スイス(960、1%)

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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