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ifia JAPAN 2017「Tie2・リンパ・血管研究会」セミナー開催

株式会社食品化学新聞社(東京都千代田区)主催のifia JAPAN 2017(5月24日~26日開催)会場内において、企画セミナー「Tie2・リンパ・血管研究会ミニセッション」が25日、開催され、Tie2(タイツー)の基礎からこれを応用したサプリメント開発の現状などに関する講演会が行われた。

冒頭、大阪大学 微生物病研究所 教授の高倉伸幸氏が「毛細血管ケアおよびリンパ管機能維持におけるTie2の重要性」と題して講演した。毛細血管は、血管内皮細胞の間に赤血球が形を変えて入り込み、内皮細胞の隙間から酸素栄養を体に送り込む構造となっている。

しかし、老化などにより内皮細胞を壁細胞(ペリサイト)化できなくなると、内皮細胞の隙間が大きく開いて、酸素栄養が体の隅々まで行き届かなくなる。目の毛細血管を例にすると、加齢黄斑変性症に至ってしまう可能性があるという。「加齢により毛細血管の数は減少し、末端まで酸素が行き渡らなくなる。これは様々な臓器障害などの原因になる」(高倉氏)。

そこで、内皮細胞に存在する酵素の一つであるTie2を活性化させると、血管内皮細胞同士の接着が誘導され、結果として壁細胞も接着した安定な構造の毛細血管が形成される。Tie2活性化に寄与する代表的な成分として「ヒハツ」が注目されており、「むくみ抑制、冷え改善、リンパ管の質改善などが期待できる」(高倉氏)。また、薬の服用効果を高めるには、毛細血管を正常化させることの必要性も強調した。

このほか、白鳥製薬株式会社(千葉県習志野市)と株式会社グローバルエンジニアリング(愛知県名古屋市)が、Tie2活性化素材入りサプリメントを紹介、株式会社資生堂(東京都中央区)がTie2活性化素材の化粧品展開の現状とその可能性について、金沢医科大学 女性総合医療センター 副センター長の赤澤純代氏がゴースト血管予防のためのTie2の重要性について、それぞれ講演した。

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