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中国の化粧品市場の分析ー口紅が人気!

グローバルリサーチ会社ミンテルは、中国の化粧品市場においてリップスティックのカテゴリーの成長が著しいという調査結果を9月7日、発表した。中国人女性の間で、化粧をすることは自信を高めると同時に他者への敬意を表すテクニックであると認識されているらしく、特に口元を彩ることへの関心が高まっているようだ。中国のカラー化粧品市場は安定した成長を遂げており、ミンテルは2017年〜2022年の間、10.2%の年間成長率(CAGR)で成長し2022年には市場規模は496億人民元を超えると推測している。

同社の2014年の中国におけるリップスティック部門の市場価値は全体の15%だったのに対し、2016年の調査では市場価値22%に成長したという。 過去6ヶ月間に口紅やリップグロスを使用した経験のある都市に住む中国人女性は95%だった。都市に住む中国人女性にとって重要な化粧品アイテムは口紅/リップグロス(63%)、 BB / CCクリーム(49%)、ファンデーション(41%)、アイブロウ(39%)という優先順位だった。

同社は「Colour Cosmetics China 2017 」調査で、中国の都市部に住む20〜49歳のインターネット女性ユーザー3000人を対象に2017年4月にアンケート調査を実施した。

中国人消費者の最近の理想的な化粧方法は「自然な仕上がり」(41%)、 「新鮮」(17%)、「軽いメイク」(12%)、「ヌードメイク/無メイク」(12%)などと、健康的なスキントーンを尊重したいという要望が顕著に表れている。中国の国産ブランドの人気も上がっており、これは愛国心にあわせて国産品の質の向上に起因しているとも分析。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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