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2018年は自宅や施設に訪問してくる「来るスマ美容師」の時代に

株式会社リクルートライフスタイル(東京都千代田区)は12日、2018年のトレンド予測を発表した。美容領域については、お客を待っていたカリスマ美容師から、自宅や施設に訪問してくる「来るスマ美容師」の時代に突入するとの見通しを示した。

内閣府の資料によると、2025年に団塊の世代が後期高齢者となり、2035年には人口の約3人に1人が65歳以上の時代を迎える。これと共に、美容室へ行くのが困難となる「要支援」「要介護」認定を受ける高齢者が年々増加すると見られている。

ホットペーパービューティーアカデミーの調査によると、60代後半~70代前半の美容意識は非常に高く、「元気に生活するために美容の大切さを感じている」(同アカデミー主任研究員の猪狩裕喜子氏)という。また自宅で所有する美容アイテムはマニキュアが3割超で、4人に1人はパック、フェイシャルマスクを持っていることがわかった。

さらに、今後も美容室などで髪を切る・整えるサービスを利用したいというシニア世代が9割を超えている。そこで、訪問美容の利用意向を聞くと約6割が利用したいと回答しており、「身だしなみを大切にしたい」を筆頭に「いくつになってもきれいでいたい」といった声がその理由の上位に挙がった。

実際、訪問美容をすでに取り組んでいるサロンは全体の12.6%を占め、今後取り組む意向があり、準備中・検討中としているサロンは31.8%だった。現場では、サロン退職後に一人で訪問美容をスタートした美容師や、家庭と仕事の両立を叶えているママ美容師、育児中のママ美容師など働き方や働く意義が多様化した「来るスマ美容師」たちが各地で活躍している。

2018年は介護保険制度改正、介護報酬改定の年。一方、人口は減り続ける中にあって、美容業界ではサロンが増加を続けており、今後競争は激化していくると見られる。こうしたことを背景に「サロンの差別化、美容師の働き方などの多様化が出始め、スマイルを届けに来る美容師がますます増えていく」(猪狩氏)との見通しを示した。

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