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中国のマスクブーム、都市に住む女性層でヒートアップ

中国でフェイシャルマスクの需要が急スピードで増加しているようだ。グローバルリサーチ会社ミンテルが6月8日発表した中国市場のスキンケアの消費者動向調査によると、フェイシャルマスクの売上高は2011年から2016年の間、29%の年平均成長率(CAGR)で成長したという。2016年のビューティ&パーソナルケア市場全体の成長率は8%だったので、マスクの爆発的な人気が裏付けられる。今後5年間、CAGR15.8%で成長し2021年にはマスクの売上高は317億元に達すると推測している。

ミンテルが、2017年1月、都市に住む中国人女性(20〜49歳)3,000人を対象にインターネットでアンケート調査した結果、69%は過去6ヶ月間で夜にシートマスクを使用した経験があると回答した。朝のマスク利用率は17%だった。朝のマスク利用者の間では洗い流せるタイプの利用率が一番高かった。

プレミアム製品への消費も増加しており、調査対象者の過半数は1シート当たり30元または、30元以上の価格のフェイシャルマスクを購入したという。過半数以上は新しい製品も購入した経験があると回答した。利用目的は毛穴をきれいにするため(47%)、シワを目立たなくするため(39%)などだった。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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