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ファンケル、2020年度に売上高1250億円を掲げる

株式会社ファンケル(神奈川県横浜市)は23日、第2期中期経営計画「実行2020」(2018~2020年度)を発表した。2020年度には売上高1250億円、営業利益126億円を掲げ、「必達の数字としてやりきる」(代表取締役社長執行役員CEOの島田和幸氏)と目標達成に向けた決意を示した。

2015~2017年度の第1期中期計画では、広告先行投資が功を奏し、2015年度の売上高908億円から2017年度には1075億円を達成。「業績はV字回復を果たした。来期以降の成長基盤を作ることができた」(島田氏)と胸を張った。

創業50年を迎える2030年に向けて、「世界中を、もっと美しく、ずっと健やかに」というビジョンを掲げ、美の領域ではブランドの多角化やライフスタイル提案型の事業を進め、健康領域においては世界で最も使われるサプリメント会社を目指すことを盛り込んだ。併せて、積極的な海外展開も図っていく。

2030年を見据えた第2期中経では、営業利益は126億円と1999年度(110億円)以来の過去最高益の更新を目指す。売上高1250億円に対して営業利益が少し見劣りする感じがあるのは、「物流費用の増加、新しい人事制度などの影響」(島田氏)を考慮したため。2020年度の事業売上比率としては、化粧品と健康食品が6対4となる見通しを示した。

具体的な事業施策を見ると、化粧品事業については、30代、40代向けの発酵×無添加の新ブランドを立ち上げる。同時に海外展開も進め、ファンケルブランドについては中国などアジアを重点市場と位置づけ、北米市場に再チャレンジする。

ファンケルブランドのアジア展開に際しては、カウンセリングを重視していることから直営店を中心に拡大。併せて「Eコマースも香港からスタートして中国に広げていく」(島田氏)。北米市場については「以前と比べてスキンケアの意識は変化している。ネットを使った成長機会はある」(同氏)と見ている。

アテニアブランドはライフスタイル提案型による事業を推進し、ボウシャブランドは主力のブラックマスクを中心に卸事業としてEU、イギリス、中近東に販路を広げる。

2020年度の増収額(2017年度比)は、ファンケルブランドの既存事業が+40億円、同新規事業が+20億円、アテニアが+40億円、ボウシャが+15億円の実現を盛り込んだ。

一方、健康食品事業については、中国を最重要市場と位置づけ、代理店契約を締結している中国国際医薬衛生有限公司(国薬国際)とサプリメント事業化を推進。まずは大手ECサイトを活用し、次いで病院など医療関連施設への販売を目指す。「2020年に売上が立つようにしたい」(島田氏)考え。また、アジア以外の国への進出も計画しており、2020年度の販売に向けて「複数社と交渉中」(同氏)としている。

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