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世界のラグジュアリー香水市場予測

世界のラグジュアリー香水市場は堅調に成長しているようだ。グローバル市場調査会社ReportsnReportsが、3月29日にリリースした有料レポート「 Global Luxury Perfume Market 2017-2021」によると、 世界の高級香水市場は8.33%の年平均成長率(CAGR)で成長する予測。レポートには、主要ベンダー分析をはじめ、アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域など地域別分析、マーケット戦略のトレンド分析などが含まれる。

主要ベンダーには、シャネル、エスティローダー、グッチ、エルメス、ラルフ・ローレン、ディオール、 DKNYなどのブランドが連なる。 市場規模を計算するために、同レポートでは、エンドユーザーと流通システムを地理的セグメンテーションで検証している。

高級香水市場でのマーケティングの最新のトレンドは、バンドル戦略だという。高級香水の高価格は重要課題の一つで、顧客に製品購入をプッシュするマーケティングとして、製品を組み合わせて販売するバンドルが積極的に採用されている。基本的に2つ以上の製品を組む合わせることで実質的な低価格をアピールし、コスト効率の良い買い物を顧客に提供する。香水の場合は、デオドラント製品と香水の組み合わせが主流となる。別のバンドリング戦略は、男性と女性の香水を組み合わせることだという。このバンドルはカップルにとって理想的な贈り物であり、近年、売り上げを伸ばしている傾向にある。

同レポートの中で、市場を牽引する動向としてミレニアル世代(18〜32歳の人)からの需要の増加を指摘している。ミレニアル世代はブランド意識が極めて高いことで知られている。同世代は自身が選んだ特定の製品についてより高い価格を支払うことに抵抗を感じないが、その過程で品質への妥協な許さない傾向がある。香水産業における幅広い価格帯および多様な製品は、ミレニアム世代が好みに応じて香水を選択することを可能にすると予測している。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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