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粧工連、化粧品の自然・オーガニック指数表示ガイドラインを制定

国内化粧品メーカーで構成する日本化粧品工業連合会(会長・小林一俊氏)はこのほど、化粧品の自然・オーガニック指数表示に関する業界ガイドラインを制定したと発表した。自然・オーガニックを訴求した化粧品に対する消費者の理解を深め、適切な情報に基づいて商品を選択することができるようにする狙いがある。

今回のガイドラインは、ISO 16128に基づいて、指数を製品に表示するためのルールとなる。表示される指数は、使用原料の由来や処理方法(化学合成過程の有無など)により、「自然指数」「自然由来指数」「オーガニック指数」「オーガニック由来指数」の4つがあり、それぞれ水を含むか水を含まないかが合わせて表示されている。

さらに「ISO 16128準拠」など、ISO 16128で規定された計算方法で算出した指数である旨が併記されている。具体的には、「指数の種類」「指数(%)」「指数計算に水を含める/含めない」「ISO 16128準拠」の4点を製品上に記すことを定めている。

ISO 16128は、その化粧品が自然化粧品あるいはオーガニック化粧品かどうかを判断するためのものではなく、化粧品の自然指数・オーガニック指数などをそれぞれ定義し、化粧品中の自然及びオーガニック成分の比率の計算方法を示すものとなる。

自然・オーガニック化粧品市場は世界的に成長を続けており、自然やオーガニックを訴求した化粧品への世界的な関心が高まっている。ただ、その定義や解釈は地域や認証機関によって様々であり、消費者は同一基準に基づいて商品を比較することができなかった。

そこで2010年、ISOのTC217(化粧品に関する技術委員会)のワーキンググループ4(ISO/TC217 WG4 terminology:用語)において、化粧品の自然及びオーガニックに係る基準の検討がはじまった。2016年2月にはISO 16128 Part 1「原料の定義」、2017年9月にはPart 2「原料及び製品の基準」がInternational Standard(IS: 国際標準)として制定された。

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