美容系総合ポータルサイト「@cosme（アットコスメ）」を展開する株式会社アイスタイル（東京都港区）は3日、2018年6月期通期の売上高が前期比50.7%増の284億7000万円、当期純利益が同10.0%増の11億8400万円となったと発表した。Beauty Service事業において、各店舗やECの成⾧により大幅増収増益を実現するなどした。

セグメント別の業績を見ると、「@cosme」を基盤とした各種サービス（BtoB、BtoC）が属するOn Platform事業の売上高は前期比7.2%増の73億3500万円となった。ブランディング広告やバナー広告、「ブランドファンクラブ」などの化粧品メーカー向けの既存サービスを中心に成長した。

化粧品専門店「@cosme store（アットコスメストア）」の運営などが属するBeauty Service事業の売上高は、前期比38.2％増の121億4200万円となった。「＠cosme」でランキング上位の商品やラグジュアリーブランドの取扱いを強化し、幅広い品揃えを実現することにより売上が好調に推移。店舗については、新規出店を抑制し既存店舗の収益性を強化したことにより、各店舗が成長し大きく増収増益となった。

日本以外で展開するサービスが属するGlobal事業の売上高は前期比158.4％増の76億4600万円。中国の越境ECが好調に推移し、業績をけん引した。

2019年6月期通期の売上高は前期比26.8%増の361億円、当期純利益は同21.8%減の9億2500万円となる見通し。