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肝斑治療にメトホルミンクリームが効果

後天性の一般的な色素沈着である肝斑治療には一般にトリプルコンビネーションクリーム(ヒドロキノン、トレチノイン、フルオシノロン)が用いられてきた。今回、色素沈着改善の効果が注目されている局所メトホルミンの肝斑への効果をトリプルコンビネーションクリームと比較する試験結果が3月22日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

肝斑患者40人を対象に8週間の無作為化試験を実施した。対象者を30%のメトホルミンクリームを使用するグループ1(対象20人)、TCCクリームを使用するグループ2(対象20人)に無作為化して、肝斑領域重症度指数(MASI)による色素沈着の重症度と改善度を評価した。

その結果、MASIスコアは治療前の12.18±9.33から、8週目には5.59±4.61に劇的に減少した。グループ1の平均色素沈着減少率は55.97±16.77%、グループ2では56.50±19.44%だった。研究期間中の肝斑の減少には、2つの治療法間で有意差は報告されなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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