キユーピー、ヒアルロン酸応用した医療機器ビジネスに進出

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2018.10.26

編集部

キユーピー株式会社(東京都渋谷区)は、これまで医薬・化粧品などの原料として製造販売していたヒアルロン酸に関する知見を活用し、新たに医療機器ビジネスに乗り出す。

11月1日から内視鏡用粘膜下注入材『ケイスマート』の販売を開始する。販売は、内視鏡メーカーであるオリンパス株式会社(東京都新宿区)に委託する。

『ケイスマート』は、胃、食道、大腸などの消化管の粘膜層にとどまる早期がんなどの病変を通電しながら切除する「内視鏡的粘膜下層はく離術」(ESD)や「内視鏡的粘膜切除術」(EMR)という術式で使用される医療機器。

『ケイスマート』に含まれるヒアルロン酸ナトリウム溶液が、粘膜の下にとどまることで粘膜層と筋層を分け、その状態を維持することで病変部位の切除またははく離操作性向上をサポートする。

キユーピーは国内で唯一、鶏のトサカからの抽出と微生物発酵の2つの方法でヒアルロン酸を製造するメーカー。分子量のコントロール技術や修飾技術を強みとし、顧客ニーズに合わせた技術支援を行ってきた。

キユーピーのヒアルロン酸は、医療用点眼薬や関節機能改善剤の原料など、さまざまな医薬品に使用されている。これらの取り組みで得た製造・品質管理のノウハウを生かし、ヒアルロン酸を活用した医療機器の企画、開発を行うビジネスとして、『ケイスマート』の販売に至った。

参考リンク
キユーピー株式会社

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