コロナ禍の化粧品事情~フリマアプリで中古化粧品好調~

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2020.11.9

編集部

新型コロナウイルスの感染拡大で、化粧品の消費購買変わってきた。ファンデーションや口紅などのメークアップ化粧品が小売店頭で売れ行きが鈍化。半面、中古化粧品がネット上のフリーマーケット「フリマアプリ」(メルカリ社運営)などで売れ行きを伸ばすなど消費構造が変わってきた。

コロナ禍の影響で実需に影を落としているのがファンデーションや口紅などのメークアップ用品。
化粧品専門店、量販店、コンビニ店、スーパー、薬局・薬店、百貨店、ドラッグストアなど多くの小売店頭でメークアップ用品が軒並み需要不振に陥っている。
メークアップ中心に需要不振に陥っている要因は、多くの女性がコロナ禍で外出を控えているため「メークをしなくて済む」という心理が働いていること。また、化粧をした場合でもマスクを着用することで、口元が隠れるため、口紅を塗る機会が少なくなり塗る量も減ったことが主因。

スキンケアなどの基礎化粧品は、外出しなくても使うため、ファンデーションに比べて消費の減少幅は小さい。また、マスクでは隠せないアイメーク類も需要が安定している。

ここへきて、口元やあご周辺の乾燥対策として保湿剤を浸み込ませたマスクが消費を伸ばすなど化粧品メーカー各社がこぞって商品化に乗り出し販売に問題ないという

一方で、メークアップの中古化粧品がメルカリなどのオークションサイトで売買されるなど中古化粧品販売を押し上げている。
特に、スマートフォンアプリでネット上のフリーマーケットフリマアプリによる中古化粧品に人気が集まっている。
「1~2回程度、使用したものなら購入して使うことに抵抗感はない」とする20代のプリマアプリ層を中心に人気が高まっており「ディオールやシャネルのアイシャドウは、そもそも定価が高いので、古いものでも出品から数分で2000円程度で売れるほど」の好調ぶり。

こうしたネットによる中古化粧品の好調な販売を映して小売店の中には、中古香水の量り売り(写真)に打って出る動きもみられる。

ともあれ、コロナ禍における化粧品販売は、化粧品の新たな販売手法を創出し実需につなげる動きとして注目される。

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