仏ロレアル、「ガルニエ」ブランドを中国市場から戦略的撤退

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2014.01.10

編集部

仏化粧品大手ロレアルは、大衆ブランド「ガルニエ」を中国市場から撤退させると英ロイター通信は1月8日、ウェブ版で報じた。今後マスマーケットでは同社ブランド「ロレアルパリ」と「メイベリン・ニューヨーク」の2つの主要製品に集中した販売戦略を中国で展開する方向になる。競合相手の米レブロンは、経営再建の一環として、1週間ほど前に中国市場からの撤退を表明したばかりだった。

ロレアルは、中国地元大衆ブランドの「小護士(ミニナース)」を2003年に買収。ミニナースが保有する中国全土の流通網を活用して、同社のグローバルブランドのマスマーケットの事業拡大に成功した。さらに、富裕層を対象にランコム、キールズ、イブ・サンローランなど高級ブランドの事業展開も軌道に乗せている。最近では、2013年8月に中国のフェイシャル・マスク開発のマジック・ホールディング社を買収した。

市場調査会社ユーロモニターによると中国の化粧品市場は259億ドルで世界第3位の市場規模まで急成長している。今後も二桁台の成長が見込まれる中、成長株の中国市場を巡るグローバル化粧品メーカーの事業戦略から目が離せない。

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