AFC-HD、海外市場で美容商材を拡販へ

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2018.04.23

編集部

健康食品・化粧品のOEMメーカーの株式会社AFC-HDアムスライフサイエンス(静岡県静岡市)は23日、2018年8月期第2四半期決算説明会を開催し、海外部門について美容商材が伸長しているとして、「今後、外国人を積極的に採用して海外へ展開していく」(代表取締役社長の淺山雄彦氏)との考えを示した。

部門別の業績を見ると、主力のOEM部門が好調で、売上高は前年同期比11.1%増。青汁、乳酸菌、酵母がドラッグストアから多くの引き合いを受けた。関連会社の日本予防医学研究所内に機能性表示食品の申請に向けた専門部署を設置して引き続き強化を図っていく考えを示した。新規取引件数も増加しており、前年同期に307社に対して、今期は319社まで増えた。「現在、申請が立て込んでいることから、申請に先んじて15品目の届け出準備を進めている」(淺山氏)。

上期は青汁やプロテインなど粉末製品の受注増に対応するため、大型充填機を導入したが、下期も流動層造粒機を導入する予定。併せて人員不足に対応するため手作業工程の機械化を積極的に検討する。

海外部門については、売上高が前年同期比10.7%増。シンガポールのOEM顧客の受注が好調のほか、米国、メキシコで「美容ドリンクが好調」(淺山氏)という。ベトナムでも伸長しており、女性をターゲットにした美容商材が伸びている。下期は商談中のウクライナのOEM顧客の獲得を目指す。併せて、6月に中国上海の展示会に出展。「当社としては初めての海外出展」(同氏)となる。このために中国人スタッフ3名を採用した。

一方、店舗販売部門は苦戦。売上高は前年同期比6.5%減となった。複数の百貨店の閉店が大きく響いている。下期は新規に3店舗出店する計画で、このほか百貨店の催事へも出展する。通信販売部門は売上高が同1.4%減となり、下期はアフィリエイトからSNSへ切り替えを行う。卸販売部門については売上高が同4.5%増と葉酸サプリが伸長するなどした。

子会社の本草製薬株式会社(愛知県名古屋市)が担当する卸販売部門は赤字が続いている。医療用漢方製剤を中心にこれまで展開してきたが、「原料費高騰などで20品目が赤字。20品目分のみの売上損失かと思いきや、ほかの品目も他社製品に切り替えられた」(淺山氏)ことが響いた。そこで、漢方薬は従来の43品目から23品目(20品目は休止)に抑えて、西洋薬を拡大する戦略に舵を切り、新しく開発した自社製の下剤『ピムロ顆粒』を下期に拡販。「これまで個人開業医が販売チャネルの中心だったが、大手問屋に切り替えていくことでうまくいっている」(淺山氏)という。今後は、自社工場を持つ強みを活かして、解熱鎮痛剤や抗炎症剤といったOTCも開発していく考えを示した。

参考リンク
株式会社AFC-HDアムスライフサイエンス

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