【連載】大手化粧品会社の研究(63)山田養蜂場の会社研究 ~化粧品事業20年経過、通販と自社ショップで販売~(上)

2018.12.6

特集

編集部

株式会社山田養蜂場(岡山県苫田郡、未上場)は、スキンケアシリーズ販売から2018年11月で満20年を迎えた。これを機会に2018年7月には、通販営業本部化粧品事業部をアピセラピーコスメティクス事業部に改称し、新たなスタートをきった。
アピセラピーとは、ミツバチ産品を活用した健康法の意味(アピは、ラテン語でミツバチ、セラピーは、療法を意味)で、人間自身に本来備わっている免疫力や自然治癒力を高めるという予防医学的な健康観。
現在、はちみつを原料に配合した化粧品の販売は、スキンケア、クレンジング、洗顔パウダーなど約21種類、約150品目に上る。

現在、市場に投入したローヤルゼリーエキス配合化粧品は、2018年11月に販売した乾燥対策と美白を叶える「薬用エッセンスRJ」(医薬部外品)をはじめ、RJスキンケアソープ、RJローションS、育毛剤「薬用RJ地肌ケアエッセンス」などがある。
中でも、薬用エッセンスRJは、年齢に応じて手入れをするエイジングケアとメラニンの生成を抑え、シミ、そばかすを防ぐ美白ケアを同時にかなえる美容液。乾燥からくる肌の初期老化をケアする保湿強化美容液で「透明感をまとう肌へ導くのが特徴」と言う。

化粧品の販売は同社とグループ会社の株式会社ナチュラルガーデン(千葉県浦安市)、ロゼット株式会社(東京都品川区)、株式会社pdc(東京都港区)などが通信販売とはちみつや化粧品を店頭販売する直営ショップ(写真)などを主体に販売している。
最近では、大手百貨店でも化粧品販売を始めるなど販売チャンネルを拡大している状況にある。
pdcは、同社が化粧品事業を強化するため、2016年10月に株式会社ポーラオルビスホールディングス(東京都中央区)傘下にあったpdc社を買収した。

ここへきて化粧品を販売して20年を迎えたことやアピセラピーに科学の光を当ててさらに深く追求しながら化粧品の開発・販売に力を入れる。同時に、個客とのコミュニケーション促進や健康、美容に関する情報の配信、商品を直接手にとって対面販売する直営店舗の全国展開、ウェブ通販事業の推進、海外展開など多様な事業に力を入れて取り組む考え。

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