【連載】この中小化粧品会社に注目⑰ミネルバコスメティックス(上)~化粧品分野に新規参入~

2020.10.12

特集

編集部

美容サロン経営の株式会社ミネルバコスメティックス(福井県福井市)が化粧品事業に乗り出した。男性美容というニッチな市場に着眼して化粧品分野に参入したもので、化粧品メーカーへの転換を一段と促進する。

同社は、2017年に法人を設立して以来、今年(2020年)10月で、会社創立満3年を迎えた新興企業。
現在、福井市内で美容室を3店舗経営。ヘアサロンでは「パーソナルスタイリストシステム」という独自のシステムを採用しサロン内で使用する器具を顧客ごとに殺菌消読。また、サロン外で、ヘアケアや営業時間外の問い合わせ等にも対応するなど顧客に寄り添ったサロン経営を実践している。

こうした中、オーナー自身、美容サロンで使った化粧品で肌荒れを起こした経験から肌に優しい化粧品を開発する意欲に燃えたこと。同時に、男性が化粧する時代に合わせて市場が拡大すると判断して新たに化粧品分野に参入したもの。

第一弾の化粧品として男性用ドライシャンプー「スエヒロ」を開発し、2019年4月からオンラインショップ限定で販売を始めた。
ドライズシャンプーの特徴は
①水を使わず頭皮の汚れを吸着。微粒パウダーが頭皮や毛穴に溜まっている余分な皮脂を吸収する
②3種の消臭成分を配合し、頭皮のニオイを除去など。
同社がドライシャンプーを開発したのは、気になる「体臭」や「フケ」を気軽にケアできないかと考え、メンズコスメに着目し商品化した。

第二弾として2019年9月にピジョンホームプロダクトと家族で使える泡の化粧水「スエロス・ワイルドタイム・スキンローション」(写真)を共同開発した。
同スキンローションは
①泡状で垂れずに扱いやすい
②夜マッサージしながらローションをつけるとエイジング、小顔効果等が期待できるなどが特徴。

同社は、スキンローションについてオンラインショップ販売前にクラウドファンディングサイトで、先行販売を行った。
クラウドファンディング販売は「スエロス」ブランドの商品をリターンとして用意。最高額の2万円コースでは、支援者との相談を行ったうえで5万円相当のスキンケア、ヘアケア用品の商品を発送することで、ファンディングを実施した。
集まった資金は、商品のプロモーション活動費用として充当した。

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