【連載】化粧品・美容企業の新規上場④化粧品・美容企業等の新規上場 ~アイエヌイー、マザーズ上場・美容家電に力~ 

2021.06.24

特集

編集部

化粧品、美容家電、トイレタリー、ヘルスケア等の企画開発・販売事業を行う株式会社I-ne(アイエヌイー、大阪府大阪市、設立2007年3月)がマザーズ市場に上場(2020年9月)した。植物を生活に取り入れたシャンプー、トリートメント、スキンケア等のブランド「ボタニスト」(BOTANIST)やヘア-アイロン、ドライヤ
ー等の美容家電ブランド「サロニア」(SALONIA)などの主力ブランドを国内外にわたって拡販するビューティーテックカンパニー。

同社は、2007年の創業以来、オンラインのD to Cマーケティングでブランドを育成し、オフラインチャネルでより多く消費者層に浸透を図るという戦略で成長を続けてきた。
今度、創業して13年で上場を実現し、株式を公開したのは、事業を一段と成長軌道に乗せ、持続的な成長を図るのが狙い。

同社は、上場にあたり171万3600万株を公募し市場から調達した資金は、自社ブランドの認知度向上のための広告宣伝活動や販促活動、返済金等に充当した。
現在、展開するブランドは約18。特に売り上げをけん引しているのは、ヘアケアを中心にボタニカルライフスタイルを提供する「ボタニスト」とヘアアイロンなどの美容家電ブランド「サロニア」だ。

美容家電の動きとして新たに美顔器「スマートモイスチャーデバイス」(写真)の販売(2020年8月)に踏み切った。
同美顔器は、温熱ケアと1秒に300万回の超音波振動を発生させながら美容液を肌になじませる。3分間のスキンケアタイムが終わると自動的に電源がOFFになるのがミソ。美容家電強化策の一環として商品化を図り、市場投入したもの。

現在、ボタニストとサロニアの主力ブランド商品の国内販売は、卸事業者を介して小売店、量販店等への卸販売とネットを活用した一般消費者に直接販売している。
国内販売は、同社と連結子会社の「ブエン」(2017年10月設立)及び日本コカ・コーラ株式会社(東京都渋谷区)と共同で設立した飲料事業を行う「エンディアン」(2019年7月設立)が担当している。
海外販売は、中国上海の子会社及びネットを活用した一般消費者への直接販売を行っている。

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