【連載】小さな泡“ファインバブル〟の秘めたるパワー【4】べとつかない化粧品開発・ホテルのスパに導入も

2015.11.11

特集

編集部

直径ナノレベルから0.1ミリほどの極小の泡「ウルトラファインバブル」を液体に注入すると信じられないような効果が生まれ、様々な産業に革新が起こりつつある。中小の化粧品会社においても例外ではない。

オーラテック「椿なの」オーラテック(福岡県久留米市)は、防腐剤や乳化剤などを一切使用することなく椿油と水だけで作ったヘアケアローション「椿なの」(写真)を商品化した。「椿なの」は、油が入っているにも関わらず全くベトつかないのが特徴。

「椿なの」の開発は、界面活性剤(乳化剤)を使用せずに水と油を安定混合させるエマルジョン技術「SFǸE」(Surfactant free nano emulsion)に基づいて2つの液体の一方の液体を単分散のナノ粒子(ファインバブル)にして電位差(ゼータ電位)を高めることで長期間、液体を安定混合することに繋げた。

ホテルニューオータニは、マイクロバブルスパを導入した。同社は、ファインバブルの化粧品への応用開発と合わせて水道水を高速で回転させることで微細泡(マイクロバブル)を発生するシャワーヘッドなども開発・販売している。

ホテルにもマイクロバブルスパが導入されている。ホテルニューオータニは、マイクロバブルスパコース「アムールスパ&スイート」を新設(運営=リラックスコーポレーション)し、新たなサービスに乗り出している。

ホテルスパとしてマイクロバブルバスの導入は、同社が初めてのケース。

外国人の利用促進を図るため、9月から“amour spa〟のウェブサイトを英語版、中国語版を新設して顧客獲得に躍起となっている。

利用料金(税込み)は、マイクロバブルスパAコース(150分 31500円)、Bコース(180分 36250円)、Cコース(240分 57250円)。

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