【連載】大手化粧品会社の研究⑰シーズHDの会社研究 ~2019年7月期、連結売上高490億円目標~(下)
2018.04.13
編集部
シーズHDの前期(2017年7月期)業績は、米ジョンソン・エンド・ジョンソンとの資本業務提携に伴う化粧品のグローバルブランドを目的とした海外展開の始動や新たにシーズ・ラボを連結対象としたことなどから売上高429億1600万円となった。この内、ドクターシーラボ事業の売上は、402億5500万円、エステサロン事業売上26億6100円となっている。
今期(2018年7月期・連結)業績見込みは、売上高460億円、営業利益90億円、利益61億5000万円を見込む。
今期のドクターシーラボ事業については、通販の売り上げ回復を図るため、休眠顧客の掘り起こしと購入回復を目的とした広告販促活動を強化。また、エステサロン事業については、都市圏での直営店拡大とドクターシーラボとの連携を強化し、合わせて化粧品、美容機器の物品販売に力を入れたことが奏功し、増収増益になる見通し。
ところで同社は現在、第5次中期経営計画(2017年7月期~2019年7月期)に取り組んでいる。
同経営計画は、医療をバックグランドに持つ差別性の高いブランドと1千万人を超える顧客データベースを有し、これらの企業活動により構築してきた強みと資産を形成してきたと認識。そのうえで、これらの価値をさらに高めると同時に既存事業、新規事業を通じて強みと資産を一段と効果的に活用することで「価値の高い商品・サービスを継続的に提供する」との考えで、同経営計画を打ち出した。
同計画の業績目標として2019年7月期に連結売上高490億円を目標としている。カテゴリ―別の売り上げ目標として、ドクターシーラボ事業(国内・海外合算)売上は437億円、エステサロン事業売上15億円、新規ブランド商材売上38億円を見込んでいる。表にシーズ・HDの業績推移等を示す。