次世代の美容成分は菜種油かすから

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2015.05.11

国際部

菜種油からスキンケア成分が開発できるかもしれないという論文が5月4日、「International Journal of Cosmetic Science」オンライン版に掲載された。

スキンケア業界によって数多くの物質が産生されているが、本当に肌に影響を持つ物は少ない。現時点では、アンチエイジングのための新たな生物活性化合物の探索が優先事項となっている。菜種油かすには、タンパク質、フェノール類、脂質、ビタミンなどの化合物が豊富であり、スキンケア用途のための原料として使用できうる潜在的価値に焦点を当てた。

本研究では、菜種油かすにアルカラーゼ2.4L FG、プロテックス6L、Protamex、コロラーゼ708をペプチドの加水分解の触媒とした。このようにして得られた加水分解物の抗しわおよび抗炎症活性は、in vitro(臨床試験ではなく)で評価した。

非加水分解物には毒性が見られたのに対し、すべての加水分解物は24時間の皮膚曝露で生物性適合が見られた。アルカラーゼ2,4L FGとプロテックス6Lを用いて得られた加水分解物は、皮膚のアンチエイジングに適した生物活性が見られ、最も有望な抽出物だった。

菜種油かすは、菜種油製造過程で出る搾りかす。現在では、天然の有機肥料として用いられるのが一般的。

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