クレソンで発がん物質をデトックス

最新商品

2016.04.26

国際部

クレソンからの抽出物が発がん性物質をデトックスする可能性があることが、4月16~20日に米国ニューオリンズで開催されたアメリカ癌研究学会(American Association for Cancer Research:AACR)で発表された。

タバコ由来の発がん性物質に対する解毒の検討は、ピッツバーグ大学癌研究所による第2相臨床試験で行われた。クレソンからの抽出物はまた、環境発がん物資に対する解毒効果も確認され、これらの解毒効果は発がん性物質に関与する特定の遺伝子を欠損している人で強く表れた。

「喫煙は肺がんの大きなリスク因子であるが、ニコチンの中毒性は強く、禁煙には時間と努力が必要となる。クレソン抽出物は非毒性の治療として、肺がんとの戦いのための力強いツールとなる」と同研究所のJian-Min Yuan医師は述べた。

試験参加の喫煙者82人は、1ミリリットルのオリーブオイルに混ぜた10ミリグラムのクレソン抽出液または、プラセボの2グループに無作為に分けられた。各グループとも1週間の切り替え期間をおいて、クレソングループとプラセボグループは交代した。試験期間中、特に禁煙はしなかった。クレソン抽出物は摂取1週間で、ニコチン由来の発がん性物質ニトロソアミンケトンの活性化を7.7%低減した。また同じくタバコ由来の毒性物質、ベンゼンの解毒作用に24.6%、アクロレインの解毒作用に15.1%の増加が見られたが、クロトンアルデヒドには影響がなかった。

#

↑