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シミが肌に固定化する原因の一つにタンパク質「CXCR4」が関係

株式会社ファンケル(神奈川県横浜市)は7月31日、シミが肌に固定化する原因の一つに、皮膚やさまざまな臓器に存在しているタンパク質「CXCR4」が関係していることを発見したと発表した。

シミの原因であるメラニンは、メラノサイトという細胞で作られる。そのメラニンがターンオーバー(新陳代謝)とともに排出されることで、肌にシミのない状態が保たれている。

しかし、紫外線などのストレスにより細胞が損傷を受けると表皮を支えている基底膜が壊れ、メラノサイトが真皮に落ち込んでしまう。そのため、メラニンが排出されにくくなり、シミが固定化されることが知られている。そこで、基底膜の破壊によるシミが固定化するメカニズムを解明するため、紫外線などの刺激によって起きる皮膚内部の炎症に着目して、研究を行った。

その結果、炎症を起こすタンパク質のひとつである「MIF(macrophage migration inhibitory factor)」の増加によって増える「CXCR4」を発見した。「MIF」が増加すると「CXCR4」も増加し、さらに基底膜を構成するⅣ型コラーゲンの分解が促進されることがわかった。

「CXCR4」が、加齢や紫外線に伴って起こるシミの固定化にも関係しているという発見は、今後の新しい美白アプローチとして製品開発に活かしていくことが可能という。

今回の研究結果は、9月19日から21日にかけて、ドイツのミュンヘンで開催される世界最大の化粧品学術大会IFSCC(The International Federation of Societies of Cosmetic Chemists/国際化粧品技術者会連盟)2018 Congressで発表する。

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